石の日記

日々のことをいろいろと

学歴か経験か論争

最近、「学歴重視よりも経験重視へ」という意見に対して、「いや、それは格差をより広げる」という反論が出て、なんだか「キノコタケノコ論争」っぽいなって思っています。

こういう論争の時に思うのが「なぜ一律にしようとするのか?」ということ。
私の持論は、「社会としては多様性が一番よい」です。

「経験重視」は、確かに経済格差や親ガチャの影響を受けやすくなる。また、目の前の勉学に真剣に向き合うとそれなりに時間を使うはずなので、勉学以外の経験が多いということは、コツコツ地道な積み上げや努力ができないタイプという可能性もある。なので日本全体を経験重視にするのはまずい。ゆえに話題の人の言う「学歴重視“より”経験重視へ」は良くないと思います。

ただ、学歴重視だけなのもまずい。最近、塾などにおんぶに抱っこで、自分で工夫せずに言われたままに勉強して学歴を得た人っていうのも増えている。そういうタイプは仕事で困るし社会で価値を産み出しにくいのは事実。

結局、いろんな価値観の会社、いろんな入試方式の大学があることが大事だと思います。
仕事をしている大人ならみんな感じているかと思いますが、仕事って、華々しいたくさんの経験をした人も、コツコツ地道に目の前の勉強や研究してきた人も、どちらも必要です。大きい会社であれば特に、いろいろなタイプがいた方がいい。
だから今の入試制度のように、普通の一般入試と推薦などの総合入試の両方があって、学生が選んで受けれるというのがちょうどいい。就活でも学歴重視の会社と経験重視の会社と両方あっていい。大人数を採用する会社なら、「インテリ枠で○○さん、意識高い枠で○○さん、体育会系枠で○○さん、職人系枠で○○さんを入れよう」っていろんなタイプを採用すると、それぞれ活躍できていい。
だから、「○○より~~」といったどちら一方にするような言い方はよくないな~と思っています。

ちなみに、多様性の他にもう1つ私が言っておきたいことは…
「学歴も経験」だということ。
どのくらい勉強してきたのか、入試で点を取るための現状把握、分析力、問題解決能力。これも経験です。

だから結局は「学歴か経験か論争」って「学歴だろうと経験だろうと、履歴書の文字だけで判断しづらいよね」ってことに尽きるのでは(笑)