インコ子育て失敗
最初の記事ですが、ちょっと切ないお話です。 といっても前回のブログのその後で、続いているのですが…。
もうしばらく経っちゃったけど…
５月、うちのセキセイインコのきいちゃん(1才)
が初めて産卵し、一生懸命温めていました。
その後、卵が２個になって大事そうに温めていたのですが…。
きいちゃんがエサを食べたりフンをしたりするのに巣箱から出てくると、オスのそらちゃん
は「交尾したい！交尾しよう！」ときいちゃんを追っかけ回していました。
普通は６個くらい卵を産むので、卵を産んでいる期間は交尾をするのですが(そうしないと有精卵になりませんから…)、きいちゃんは全然交尾する気が無く、逃げ回って巣箱に帰ってしまいます。
そらちゃんも１回できれば満足してその日は落ち着くのですが、全然できないので、毎日追いかけ続けました。でも巣引きさせているんだから発情はある程度しょうがない、２羽を離したら無精卵になってしまうし…と思っていました。
しかしある日、なんと巣箱の中まで追いかけて入り、中で大げんかになってしまいました。
そんなことするオスは今までいなかったので、びっくりして駆け寄りました。
ものすごい大げんかの音がするので慌てて巣箱を下から開けると、２羽が団子になって転げて出てきました。
そらちゃんは足から流血、羽もボサボサで痛そう。
足と羽が動くか確認すると、一応動くので骨折ではなさそうでした。本気で咬みついたらインコの細い足なんて噛み切られてしまいますから、何とか無事で良かった…。
ただ、背中がベトベトして卵臭い…。
もしやと思ってのぞくと、卵が割れてしまっていました…。
きいちゃんはもう一度入ろうと巣箱の入り口から中をのぞきますが、
「何か違う…卵が…」
という感じで悲しそうに見つめ、中に入りません。
巣箱に悲しい記憶がついてしまっては大変！と、急いで取り出して洗い、ストーブの前で乾かして、きれいな巣箱を入れてみましたが…やっぱり入りません。
この時、お尻が膨らんでいてもう１つ卵を産みそうだったのですが、もう巣箱に入る気が無さそうでした。巣箱が無い状況で卵を産む場合、カゴの底の隅に行って産むことが多いのですが、そうはせず、なんとブランコの上から、まるでフンをするように卵を産み落としました。もちろん、割れてしまいました。
これを見て、「もう、完全に気持ちが切れたんだな…」と分かりました。巣箱はすぐ取り出しました。
これから数日、きいちゃんは本当に悲しそうで、元気がなく、見ていて本当に辛かったです。
自分のことで辛い時よりも、悲しくなりました。
「なにそれ」と思うかもしれませんが、「自分が病気で苦しむことより、わが子が病気で苦しむ方が辛い」とか、「娘の辛さを代わってあげたい」とか思うのと、同じなんだと思います。
そらちゃんのことを「このバカオス！」と言ってやりたかったのですが、そらちゃんはあちこち痛くてこちらも元気がありません。あんなに発情して騒がしかったそらちゃんが、３日くらい静かでご飯以外動かず、こちらも見ていてかわいそうになってきました。
その後しばらくは夫婦別居生活にしていました。(ケンカ後危険なためすぐ２羽を別のカゴに入れたので、写真では巣箱がありますが、その後すぐ取り出しています)
あまりに静かなので、「実家にインコを預けてたっけ？」って一瞬勘違いするくらいでした。
５日ほど経って、２羽とも元気に鳴くようになったので、同居を再開。
２羽の間に流れるこの微妙な空気、伝わるだろうか。
仲直りし始めて…
最近は仲良く遊んでます。
もちろん、私の髪をかじるのも復活(笑)
初めての子育てなので、失敗してもしょうがない。しかも手乗りインコは本能が薄れていることが多く、発情や交尾、産卵や子育てが上手くいかないことってよくあるのです。
でも、きいちゃんが元気になって悲しみを乗り越えたから、良かった！
今まで通り、楽しく過ごそうね
